貨物列車の迂回運転は実現できるのか?

おはようございます。今日の東京も朝から青空が広がり、蒸し暑い朝を迎えております。

さて先月の西日本豪雨で、運転見合わせになっている山陽本線の一部区間が発生している状況で、JR貨物伯備線山陰本線山口線を経由する、迂回貨物列車の運転に向けて、検討・協議しているとの事です。

山陽本線も、突貫工事による復旧作業で、少しでも早く全線運転再開を向け、工事に携わる方々の苦労は絶えませんが、その様な状況を踏まえてJR貨物も、何とか九州方面への物流ルートを、確保したいと思い迂回運転に向け、線路や機関車、乗務員の確保の問題で、双方の交渉を行っていると思います。

伯備線全線・山陰本線伯耆大山~益田間・山口線全線も、軌道強化されている点では迂回運転する機関車も、軸重の制限はそれ程では無いかと思います。これらの線区では日頃、特急列車も運転されておりますし、山口線もSL快速やまぐち号が運転されておりますからね。(この夏休みの、SL快速やまぐち号の運転は絶望的になりましたが。)

JR貨物電気機関車の確保に関してはそれ程、問題にならないと思います。普段の定期貨物列車は、愛知機関区のEF64が全線で、貨物列車を牽引し運転してますからね。まあ不足分に関してはEF65も過去に伯備線で、トワイライトエクスプレスの牽引で、倉敷~新見まで運転されておりますから、新見~米子で試運転して問題無ければ、全線での運転も可能かと思います。

またEF210もこの機会に伯備線で試運転し、将来的にEF64の置き換えを見据えた運転実現に向け、臨時迂回貨物で運転すれば良いでしょう。EH200伯備線入線は車長の関係や、東海道本線山陽本線での試運転が行われて居ないのと、高崎機関区に全車25両の両数しかございませんので、運転の可能性は低いと思われます。

機関車の問題はやはり非電化区間の、山陰本線出雲市~益田と山口線全線かと思います。この区間だけでもかなり距離はございますし、国鉄ディーゼル機関車の両数も少なくなって来ておりますから、DD51やDE10で運転するとしても、重連での運転と走行距離の問題も出て来ると思います。あとDD51も現在残っている車両は、今後の全般検査は行わないとの事ですので、短期間限定の為の検査を通して休車機関車を復帰させるのも、あまり現実的では無いかと思います。またDE10は最高速度85kmで、単機でコンテナ貨物列車の牽引をするには、スピード面やダイヤの面で支障が大きいと思います。

そこで短期間限定迂回運転ならば、愛知機関区のDF200を山陰本線山口線で、走らせて見るのも良いかと思います。前述の通り軌道強化されておりますし、単機でのコンテナ貨物列車の運転も問題は無いと思います。ただ電気式のディーゼル機関車ですので、訓練運転と試運転は入念にしなければならない点が、直ぐに運転できないデメリットな面ですね。その点DD51・DE10ならば山陰本線山口線で過去に、何度も運転されておりますからこちらの方の乗務員訓練と試運転は、短期間で済みそうな感じですね。

具体的な貨物列車の迂回運転に関しては、まだはっきり実現できるか否か定かでございませんが、代替輸送のトラック輸送・船舶輸送・航空輸送も、限界が来ている様なので早めの迂回貨物列車の運転が、実現できれば良いですね。

もし実現したならば、伯備線山陰本線山口線のお立ち台と言われている撮影地には、撮り鉄が多く集結して通過貨物列車を撮影する姿を、SNSyoutubeで見られそうですね。(笑)

まあ運転するとしても、夜間から深夜に掛けての、迂回運転となりそうな予感もいたしますが。

今後のJR貨物の公式情報に、注目して行きたいです。

※写真はEF210牽引のコンテナ貨物列車。
写真はイメージ写真の為、今回の鉄道ブログの記事の内容とは関係ございません。

撮影日2018年6月19日 北浦和~与野間にて。

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