おはようございます。水曜日の朝、如何お過ごしでしょうか。
先日の台風19号の影響で、一部の鉄道路線は現在も、運転を見合せております。
東北本線も今回の台風19号で被害を受け、今日も新白河~松川で、運転見合せております。
同線は首都圏と北海道を結ぶ、貨物列車も多数、運転されておりますが、前述の区間で今も運転見合せて中の為、貨物列車の多数が運休しております。
この影響で物流の面で、遅延も発生しておりますが、航空便はコストと物流量の問題が有り、船舶は日数と運搬量の問題で、鉄道貨物の量を運ぶには、限界が有ります。
そこで苦肉の策として、東北本線経由の貨物列車を、高崎線~上越線~信越本線~羽越本線(一部は白新線)~奥羽本線経由で、運転する事も検討されております。
迂回運転の貨物列車は、昨年も山陽本線の一部区間が、大雨で長期の運転見合せてになった時、運転本数限定で山陰本線経由で、運転されました。
ただ山陰本線での貨物列車の運転は、同線が一部区間しか電化されておらず、大半は単線区間が長い路線で、ホーム有効長が短く、普段は貨物列車の運転されない路線だった事や、貨車を牽引するDD51も、老朽廃車で両数も少なくなり、機関車確保があまりできなかった事、乗務員の訓練で時間も掛かった事も有り、困難を極めながらの運転でした。
しかしながら高崎線~上越線~信越本線~羽越本線~奥羽本線経由の貨物列車は、定期貨物列車として、秋田貨物や大館貨物まで運転されている事や、関西・九州から東北・北海道方面の貨物列車も多数、運転されておりますので、山陰本線の様な悪条件はございません。
また羽越本線・奥羽本線では単線区間が多いものの、全線で電化されておりますし、貨物列車の待避線もございますので、山陰本線の臨時貨物列車の様な、短い編成では無く長い編成で、運転できるのも有利な点だと思います。
迂回貨物列車を運転するに当たって、問題点はやはり羽越本線と奥羽本線の、単線区間のダイヤがネックなのと、機関車の確保が問題になるかと思います。
写真は高崎線の熊谷~行田を走る、EH500牽引のコンテナ貨物です。
EH500の東日本で運転されている路線は主に、東北本線・常磐線・奥羽本線の秋田~青森、高崎線、東海道本線等ですが、上越線・信越本線の宮内~新潟貨物、羽越本線、白新線では未だ、貨物列車を牽引して、営業運転を行った事が有りません。
本来で有れば上越線や羽越本線も、EH500が運転できれば良い良いのですが、試運転や乗務員訓練も無く、更に羽越本線で運転するには、日本海からの塩害対策も、必要になります。
更にEH200やEF510も、両数が少ない為、確保は難しいかと思います。
もし迂回貨物列車を運転させるとなると、JR東日本からEF64とEF81をレンタルし、迂回貨物列車の運転を実施する事も、検討されているかと思われます。ただこちらの機関車も、僅かな両数しか無いので、できても1往復か2往復が限界かと思います。
EH500もそろそろ、上越線や羽越本線で運転できる様に、試運転や乗務員訓練、塩害対策工事を実施して、運転できる様になれば良いですね。
あと羽越本線も単線区間が多いので、車体の長いEH500が貨物列車を牽引し、列車交換行き違いができる様な駅に停車できる様に、対応されたダイヤで、運転できれば良いかと思います。
今後のJR貨物の動きも注目したいですね。
※写真は夕暮れの高崎線を走る、EH500牽引のコンテナ貨物列車。
もし迂回貨物列車が、首都圏から青森まで日本海周りでEH500が、通し運転できる様になれば、EH200とEF510も運用に余裕が出て着そうだ。
撮影日2019年10月2日 熊谷~行田にて