JR北海道のキハ40も限界に来てますね

JR北海道の非電化区間で主に、普通列車で運転されている、キハ40系ディーゼルカーは現在、137両が配置されております。

国鉄時代に老朽化した、キハ10系・キハ20系等の置き換え用として、キハ40系はキハ47・キハ48を含め、888両が1977年から1982年に掛けて、製造されました。

このうち北海道向けのキハ40は、150両が製造され、キハ48も北海道向けを数両だけ、製造されました。

製造されてから30年が経ち、冬季は厳寒で豪雪地帯の、北海道での運行は頑丈に造られたキハ40でも、老朽化の進行は本州・四国・九州の同車両に比べ、劣化は激しいかと思います。

特にエンジン関連の不具合は、運転に際して致命傷ですので、状態の悪い車両を中心に廃車を、進めているのが現状です。

この為、キハ40で運転されていた路線では、ダイヤの見直しも実施し、普通列車の削減も行われましたので、道内の利用者からは、不満の声も上がっております。

新型のH100系ディーゼルカーの増備も、国や政府からの支援も満足に得られず、先日の台風21号と北海道胆振東部地震の影響で、7億円近い減収になる見込みで、今後の自然災害が新たに発生すれば、更に減収が拡大する恐れも出ております。

JR北海道単独での、新型ディーゼルカーの増備は、前述の理由で踏み切れない状況ですので、今後も支援は欠かせないと思います。

以前の当鉄道ブログでもお伝えいたしましたが、北海道の人口と冬季の厳寒な気候では、単独の経営は今後も益々、厳しくなって行くと思います。

この為、国や政府以外にも他のJRグループも協力し、支援して行く事は、欠かせないと思います。

H100系ディーゼルカーの増備が不可能で有れば、JR東日本からキハ100系・キハ110系を一部、JR北海道へ譲渡しH100系の置き換え迄、繋ぎとして譲渡支援するのも、良いかと思います。

ただJR東日本のキハ110系・キハ110系を、JR北海道の路線で冬季の期間は、そのままでは運転できませんので、耐寒耐雪の強化改造等を実施し、経年が長く状態の悪いキハ40系を、置き換えてみては如何でしょうか。

取り敢えずキハ100・キハ110系と、北海道版のキハ150系で、上手くJR北海道の非電化区間普通列車は、若返る事によりこれ以上の減便も、防ぐ事ができるのでは無いかと思います。

JR東日本からキハ100・キハ110系を、JR北海道へ支援譲渡する場合、寒冷地向けの車両が妥当ですが、同時にキハ150系等と、連結して運転できる様になれば、ベストかと思います。

まあこれは、私の素人的考えですが、資金面で厳しいJR北海道でも、老朽化が著しくメンテナンスコストも掛かり、燃費の悪いキハ40で、延命して運転するよりも、新型ディーゼルカーの投入で余りそうなJR東日本のキハ100・キハ110を、譲渡できるか否かを、交渉した方が良いですね。

勿論、譲渡の際に税に関しては、全額免除は国・政府も、行って欲しいですね。何故ならば支援額を、渋ったのですからこの辺りは、柔軟に対応して欲しいと思います。

※写真は根室本線を走る、キハ40系ディーゼルカーの、帯広行き普通列車
製造から35年以上経ち、鈍重なキハ40も冬季は厳寒の北海道では、本州用のキハ40に比べ、老朽化は最も著しい状況で有る。

撮影日2009年9月



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