JR北海道のキハ40系置き換え用に次世代ディーゼルカー投入!

JR北海道普通列車や一部の快速列車で運転されている、キハ40系ディーゼルカーの置き換え用として、2018年2月にH100形電気式ディーゼルカーの試作車(量産先行車)を導入する事が、今月12日に発表されました。

H100形ディーゼルカーの愛称名DECMO(デクモ)は、Diesel Electric Car with MOtors(モーターで走行する電気式ディーゼルカー)から命名されました。

基本的な仕様は、JR東日本が新潟・秋田地区で導入予定の新型車両、GV-E400系とほぼ同一仕様の電気式ディーゼルカーを基に、来年2月に試作車(量産先行車)2両の落成を予定しております。

車両はステンレス製で、1両単行運転でも可能な両運転台車両とし、ワンマン運転も可能な設備も備える様です。冬季は厳寒な北海道でコストパフォーマンスに沿った車両となりそうですね。またエクステリア・インテリアデザインも、北海道らしい仕様になるそうです。

JR北海道保有されているキハ40系ディーゼルカーは、166両が保有されておりますが、車歴30年以上が経ち車体や使用されている部品が老朽化により、メンテナンスコストも増大しております。また現在では生産中止になった一部の部品も有り、検査切れの状態悪い車両を廃車にして、部品取りして対応している様です。

H100形ディーゼルカーでは床面高さを115cmにして、従来のディーゼルカーよりも低くし、バリアフリーにも対応させる様です。 

厳寒な北海道で冬季は特に、メンテナンスの部分で現場も苦労されていると思います。ステンレス製の車体にワンマン運転に対応した構造や、バリアフリー型のトイレの設置前面運転台のライトもLEDにして、従来のキハ40系よりも少ない両数が製造される予定ですので、JR北海道エリアも少子高齢化社会を見越した、車両計画が浮き彫りになっておりますね。

速度もキハ40系よりは最高速度もアップされると思いますので、加速・減速もスムーズになるのではないでしょうか。

いよいよJR北海道のキハ40系も、特急型キハ183系と共に終焉が近づいて来ておりますので、撮影される方々はお早目に済ませた方が良いと思います。

キハ40系がH100形の増備で全廃された場合、JR北海道普通列車・快速列車で使用されている、旧国鉄型のディーゼルカーではキハ54系と、50系客車から改造されたキハ141系が残りますが、キハ54系はまあステンレス製であと10年近くは残ると思いますが、キハ141系は2両運転で鋼鉄車体ですので、こちらも近々置き換えの対象になりそうですね。

JR貨物の貨物列車牽引機関車も、既に国鉄型の機関車は運転されておりませんので、国鉄型の車両をJR北海道で見られる車両は、キハ40系全廃後は激減しそうですね。


写真は根室本線の御影~芽室間を単行で走る、キハ40系ディーゼルカーの帯広行き。(撮影日2017年9月24日)



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