E531系3000番台は将来、東北本線で営業運転される?

昨年暮れに、常磐線友部~竜田および水戸線で運用されていた、415系1500番台置き換え用の為、新たにE531系の付属編成が増備されました。しかし従来の0番台とは異なり、準寒冷地向け仕様のE531系3000番台として登場いたしました。

側面の車体にルーバーが設けられた点や、客室座席のヒーターが強化された点が0番台と構造が異なる点なのが特徴です。(細部も0番台と異なりますが数が多い為、割愛させて頂きます。)

編成もK551編成からK554編成で、5両編成4本の計20両が昨年暮れに製造されております。運用は上野東京ライン直通区間の品川から常磐線の竜田迄と、水戸線全線で営業運転中です。

2017年に黒磯駅の完全直流化に伴い、高久駅寄りに直流と交流の電化区間を分けるデットセクションを設けることにより、現在運用中の交流電車が黒磯駅に入線できなくなる為、宇都宮・黒磯~新白河を直通できる電車が必要なことから、E531系3000番台が製造されました。

常磐線E531系はE501系や特急型のE657系651系と共に、JR東日本郡山総合車両センターで重要検査や全般検査および改造工事を行っておりますので、新たな試運転は必要ないのも番台区分で製造された理由だと思います。

ただE531系は水戸支社の勝田車両センターへ、0番台と共に3000番台も配属されている為、3000番台で東北本線で運用する場合、水戸線で営業運転しながら東北本線JR宇都宮線)の小山~新白河で営業運転するのかは未定です。

3000番台は前述の通り現在は5両4編成が運用に就いておりますが、来年度増備されるE531系は3000番台の付属編成が製造されるものと思われます。因みにグリーン車付の基本編成が3000番台として、登場する可能性は低いと思われます。何故ならば準寒冷地仕様の3000番台が基本編成で増備されるとなると、上野東京ライングリーン車付は新白河迄直通しなければならなくなりますので。

青春18きっぷユーザー等はグリーン車付で新白河迄、E531系が運転されると喜ぶと思いますが、普段は在来線での通し客も少なく、東北新幹線を運転中のなすの号の存在意義も薄れますからね。それに水戸線で基本編成を営業運転で送り込み運用するとなると、各ホームの有効長が最大で7両編成分しか無く3両分は、はみ出してしまいますから可能性は低いです。

鉄道ファンの中には、「勝田(常磐線)上野又は品川(JR宇都宮線東北本線新白河」での運用を、考えている者も居ると思いますが、只でさえ基本編成は少なく、宇都宮から新白河に掛けてピーク時を除けば旅客は減って行きますから、運用効率も悪く現実的では無いと思います。それならばまだE531系基本編成は東海道本線の品川以遠に直通させ、横浜・藤沢・平塚・小田原・熱海および伊東又は沼津から直通させた方が、利用客も多く見込めますからね。

今夜はE531系3000番台に関するブログを、書き込んでみました。

写真は水戸線で運用中のE531系小山行き。(車両は3000番台ではございません。)2016年3月撮影


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