誕生から20年、JR初の交流振り子式特急電車883系

1995年4月20日、それまで博多~大分間を、JRグループでは初めて振り子式交流特急電車として、運行が開始された883系特急ソニック号は、全車56両がJR九州の大分鉄道事業部大分車両センターに配属されております。
当初は7両編成と5両編成の2種類、計50両で運行しておりましたが、2008年に885系とほぼ同じ仕様の中間車6両が新製され5両編成3本に、組み込まれて全車7両編成になりました。
定期列車は前述の博多~大分の特急ソニック号のみですが、イベント臨時列車で博多~ハウステンボス間を運行した実績はございます。
同車も特急ソニック以外に、特急かもめにも一部使用してみると面白いと思いますが、車両数が少なく運行の効率化も有る為、実現はされておりません。
車内は1号車のグリーン車・普通車に限り、リニューアル工事の際にコンセントが設置されました。(窓側席のみです)短距離仕様の交流振り子式電車の為、885系とは異なりやや車内も軽い感じの特急電車ですが、JR九州の車両デザインを手掛けて来た、水戸岡鋭治さんの設計の電車で当時は派手な車内に、賛否両論も有りましたが、ブルネイ賞や鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞した同車だけに、スピードアップに貢献した功績は大きいと思います。
私も883系に乗車したのは、九州グリーン豪遊券を使用して、1994年9月に特急ソニックにちりん号で乗車して以来、ご無沙汰しております。
まあ博多から大分へ旅行で移動する場合、小倉駅で方向転換し座席向きを変えなければならない、特急ソニック号よりも単線でスピードはゆっくりの久大本線経由の、特急ゆふいんの森号へ乗車する方が、煩わしい座席向きの転換をしなくても済みますし、ビュフェも装備されておりますからね。(なお特急ゆふいんの森号には、座席コンセントは装備されておりません。)
もし福岡在住の方が大分へ旅行や出張する場合、往路・復路で日豊本線経由の特急ソニック号又は久大本線経由の特急ゆふいんの森号および特急ゆふ号で、移動経路を変えて見ては面白いのではないかと思います。
写真は日豊本線 杵築~大神間を走る、特急ソニック号大分行き。(2008年12月撮影)



イメージ 1