復旧まで長期運転見合わせになりそうなJR九州の久大本線・日田彦山線

こんばんは。今日の昼頃に九州の鹿児島湾沖を震源とする地震が発生し、鹿児島薩摩地方で震度5強の地震が観測されました。

JR九州指宿枕崎線九州新幹線も、線路点検等の為、一時運転を見合わせましたが現在は、平常に運転されております。

さて先週も当鉄道ブログで取り上げましたが、九州福岡の朝倉と大分日田で発生した大雨の影響で、久大本線日田彦山線も大きな被害を被りました。久大本線は光岡~日田間の花月川鉄橋の流失被害が発生し、日田彦山線添田~夜明間では路盤流失や土砂崩落等の被害が、同区間29.2kmで発生している為、復旧工事もかなり長期になりそうな感じです。

昨年は熊本地震の影響で、豊肥本線肥後大津阿蘇間の23.8kmで発生した、阿蘇外輪山からの土石流による崩落で、路盤流失等の被害に遭った豊肥本線は、今年7月現在も前述の区間で、運転を見合わせております。

豊肥本線もまだ全線開通まで、時間が掛かりそうですし、立野~高森を結ぶ阿蘇高原鉄道も、中松~高森間のみ復旧いたしましたが、中松~立野間の運転再開の目途は立っておりません。

九州を横断する鉄道は現在2線共に、一部運転見合わせでこれから夏季輸送の書入れ時に、あまりのダメージにJR九州も、経営的に厳しくなりそうな感じもいたします。

特急ゆふいんの森号は、博多から小倉・大分周りで由布院行として、今月15日~31日まで臨時運転される様ですが、久留米・日田周りよりも時間も掛かり、小倉で方向転換しなければならない事や、日豊本線内で特急ソニック号・特急にちりん号の通過待ちも発生いたしますので、車内設備が快適なキハ72系を使用するにしても、あまりに時間を要すると、福岡天神~日田・由布院を結ぶ西鉄高速バスへ乗客が、かなり移行するのではないかと思います。

まあ西鉄高速バスも、久大本線がうきは~日田間で運転見合わせで、久留米~うきは、日田~大分間を普通列車のみの折り返し運転の為、鉄道移動が不便な状況ですので、夏季は増便するものと思われます。

ただ西鉄高速バス増便も、そう大量に走らせる事は乗務員問題や、バス車両問題で難しい状況かと思われます。

久大本線特急ゆふ号位は、定期臨時特急として最低2往復、運転しても良いのではないかと思います。車両も別府・大分~阿蘇を結ぶ、九州横断特急と共通運用にしても良いと思いますので、由布院方面の観光やこれから復旧作業で全国・海外からのボランティア輸送も兼ねて、運転して欲しいと思います。

処で前述の特急ゆふいんの森号ですが、小倉・大分周りで運転される場合、車両はキハ72系以外にキハ71系も使用するのでしょうか。それぞれ1編成しかございませんので、曜日別に車両スケジュールダイヤを組まないと、検査の関係や乗務員確保、運用上の都合もございますので、旅客への不便を最小にした運転を、して欲しいと思います。

もし日豊本線のダイヤで、運転上のネックになる場合は、一時的に直方車両センターから大分鉄道事業部へ貸出し、久大本線の他に特急あそぼーい号のキハ183系が検査時に運転できない場合の、ピンチヒッターとして豊肥本線で運転してみても、良いのではないかと思います。

後は別府・大分駅で特急ソニック号・特急にちりん号へ接続するダイヤで運転し、博多方面からの乗客へ乗り換えと言う形で、接続すれば良いのではないでしょうか。

今後、復旧作業の優先順位は、九州を横断する動脈の久大本線が、豊肥本線の代替として鉄橋復旧工事を工機より早く終え、日田彦山線がその次の復旧になりそうな予感がいたします。

福岡(博多)から久留米周りで日田、由布院を経由する、重要なルートですからね。

今後のJR九州の運航計画を、追ってみたいと思います。


写真は2009年11月に廃止された、大分~由布院間を結ぶ観光列車快速TORO-Qが、曇り空が掛かった由布岳をバックに大分へ向かう。なお快速TORO-Qの後継者は現在、運転されていない。

撮影日2009年11月22日撮影


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