橋梁流失で長期運転見合わせか!?

活発な梅雨前線の影響で昨日、九州北部地方を中心に豪雨に見舞われた、福岡県朝倉市では年間雨量を越える、588mmの大雨を記録し家屋の倒壊や倒木で、大きな被害が出ております。

九州北部に被害を与えた集中豪雨でしたので、鉄道路線も例外で無く被害が発生いたしました。

福岡県の久留米市大分県大分市を結ぶ141.5kmの久大本線も、光岡~日田間の花月川橋梁で、花月川が氾濫し花月川橋梁が流失いたしました。その他に日田彦山線でも豪雨の影響で、被害が発生しているとの情報です。

花月川橋梁は久大本線の撮影地でもございますので、読者の方々で豪華寝台特急ななつ星特急ゆふいんの森・特急ゆふ普通列車のキハ200・キハ125・キハ47を、花月川橋梁で撮影された撮り鉄の方も、いらっしゃると思います。

大雨の峠が越え今後、被害状況が明るみになると思いますが当分、久大本線はうきは~日田間で長期の運転見合わせが続くと思われます。

夏休みの輸送を前にJR九州も、昨年4月に発生した熊本地震で、阿蘇外輪山からの土石流で路盤流失した、豊肥本線肥後大津阿蘇間で長期運転見合わせ中でございますので、久大本線の橋梁流失はかなり、ダメージが大きいと思います。

久大本線も大分の観光地湯布院を経由しますので、福岡の博多からの直通列車が運転できない状況だと、高速バスで移動か、又は日豊本線で小倉から大分を経由して、湯布院へ移動となりますので今後、観光地にも影響が出そうです。

豪華寝台列車ななつ星は現在、全般検査の為、この夏の運転は8月22日以降(長い)になりますが、約90mの花月川橋梁流失で、突貫工事で復旧しても、全般検査後の運転再開初日には、間に合わない可能性の高いです。

ただ豪雨で氾濫した花月川も、普段は水量の低い河川の様ですので、台風シーズンが終焉した時期を目途に、復旧工事が行われるのではないでしょうか。

形が古いガーター橋でしたので、今後の流失防止で橋梁強化工事として、コンクリート橋やトラス橋になると、工期は更に掛かるのでは無いでしょうか。

梅雨明け末期に九州の豪雨は毎年、多くの被害を与えておりますが、鉄道被害が連続で続くJR九州にとっては、昨年10月に株式上場いたしましたので、株主からのご意見も聞かなければならず、厳しい2017年の夏になりそうです。

ただ一刻も早く、長期運転見合わせの豊肥本線と、今回被害に遭った久大本線日田彦山線を含め、九州を横断する鉄道2線が1日も早く運転再開を目指して、復旧作業をして欲しいと思います。

今回、豪雨で被害に遭われた方々のお見舞を、心から申し上げます。


写真は雲に隠れた由布岳をバックに、雨の中を走る久大本線普通列車大分行き、キハ125形単行ディーゼルカー

撮影日2010年12月撮影


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