鉄道の使命を失っている、JR北海道の迷走ぶりに落胆を隠せない!

今日はJR九州が東京株式市場へ株式上場し、1株当り¥3100円の値が付いて話題に出ましたが、北の大地北海道ではJR札沼線北海道医療大学新十津川間、留萌本線の全線、根室本線富良野新得間での路線廃止を、地元と協議を始めるとのニュースに、鉄道ファンもさぞショックを受けたのではないかと思います。

前者2路線(札沼線留萌本線)の路線廃止は残念ながら止む負えない面もございますが、根室本線富良野新得廃止は迂回路線としての機能が有る為、廃線にするのは少々乱暴ではないかと思います。

確かに冬の厳しい寒さと豪雪に人口が札幌都市圏を除けば、北海道の人口は少子高齢化や過疎化で減少しているのも理解できますし、炭鉱がエネルギー革命で衰退して鉄道の役割を終えたのも否めません。しかし根室本線は石勝線が何らかの運転見合わせが生じた場合、函館本線周りの滝川又は旭川から迂回して、富良野新得を経由し、帯広・釧路へ移動できる路線でもあります。札沼線留萌本線の、盲腸線とは異なり代替経路になりうる可能性が有るのに、それをその区間のみ旅客が少ないから廃止するのは、余りにも乱暴な対応だと思います。

今夏の異常な台風で被害を受けた根室本線石北本線・宗谷本線の復旧費用に、北海道新幹線の建設費の返還費用で経営が大変なだと思います。しかし冬季の道路移動は視界の悪さに加え、スリップ事故も多発しやすい北海道で、鉄道の安全輸送は大きく貢献できる交通機関だと思います。

何らかの形で(例えば第3セクター化)や、札幌からの直通列車を走らせるなどをして、改善できる区間でも有ると思いますので、廃止に関してはよく論議して欲しいと思います。

現在、滝川から釧路を結ぶ普通列車はキハ40で運転されておりますが、富良野から増結される車両を旭川始発して、利便性を高める方法や、イベントクルーズトレインを走らせる方法で、活性化させる方法もございます。

最近のJR北海道の迷走ぶりに、色々と疑問を抱きますが、JR北海道だけでの経営も成り立たない面が出ているのも事実ですので、国や政府も北海道の鉄道路線を見捨てるのでは無く、JR東日本との統合や提携を視野にして、協力して行くことが全国ネットのJRグループだと思います。

自社の会社ばかり潤っても今後は、少子高齢化で自社の鉄道だけでは成り立たなくなるのは事実ですので、対策を立てて行くことが求められると思います。

写真は根室本線 御影~芽室間を走る、キハ40系普通列車の釧路行き。(2009年9月)


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