JR九州783系初の廃車を残念に思います

12月最初の日曜日、如何お過ごしですか。
さて昨晩、鉄道ブログを見ていたら、JR九州の783系特急電車が、今年6月から老朽化と余剰を理由に4両が、廃車されることが決まり、一部の車両は既に解体されているみたいです。
1988年にJR初の新型特急車両として誕生し、JR九州の交流電化路線をほぼ走って来た特急ですが今回、廃車された車両は波動用の車両で、普段は南福岡車両区で遊休車両として過ごして来た車両です。
まあ誕生当初は日本がバブル経済の頃でしたので、783系特急電車を90両も製造したのですが、九州新幹線の開業で、今まで運転されて来た鹿児島本線系統の特急が軒並み廃止された影響があったことや、787系883系885系の登場で783系の魅力が前面展望と1車両で柔軟に分けられる売り以外は、それらの車両に株を奪われた感じでしたからね。
私も九州グリーン豪遊券を使用して、783系特急つばめ・有明・かもめ・にちりんを乗車して来ましたが、グリーン車からの前面展望は素晴らしかったです。これは787系883系885系ではできない魅力の1つでしたので、お気に入りでした。
一番思い出深いのは、特急にちりん号で宮崎の延岡~宮崎間の高速化により、単線区間を110kmの速度で疾走するシーンは圧巻でした。27年前の同区間485系で移動した時は、ノロノロの速度でしたが高速化事業でスピードアップして単線ながら、流れる景色に感動した思い出もございます。
初期車が誕生してから28年経った783系も今後、長崎新幹線開業の頃には全車引退も予定されておりますが、まだ具体的な着工段階に来ておりませんので、暫くは現状のままだと思われますが、余剰車4両の今回の廃車はやはり誕生当初は仕方なかったとは言え、やや製造し過ぎだった面も否めません。
特に付随車が結構多過ぎの様な感じがしました。まあそれでも485系の特急みどり・ハウステンボス号を置き換えの際に、余剰付随車を先頭車改造して活用したのは賞賛できますが。
783系の廃車に引き続き、787系も来年で誕生から25年です。鋼鉄車体で外板の痛みが激しい感じですので、こちらも一部余剰車の廃車解体が、出て来そうな感じがしないでもございません。
JR九州もそれらの車両を上手く活用して、敷居の高い豪華寝台ななつ星での乗車の代替として、JR九州島内のレストラントレインに改造して運転して欲しいと思います。
写真は783系特急ひゅうが号。(日豊本線 南宮崎~宮崎にて。 2005年9月撮影)


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