昨日から運転再開された特急スーパーおおぞら号・特急スーパーとかち号

発達した低気圧の影響で、北海道の札幌では50年ぶりに、積雪が95cmに達し市民生活にも影響が出そうな、厳寒の時期を迎えました。

さてJR北海道根室本線で、一部区間を除いて復旧工事が終了し運転再開となりました。同線を経由する特急スーパーおおぞら号と、特急スーパーとかち号も運転再開し、札幌から帯広・釧路の大動脈が結ばれることになりました。

今回は夏の台風10号の影響で、約4か月間運転見合わせになりましたが、今度は豪雪でJR北海道鉄道路線で、被害が出ないか心配な面もございます。

キハ283系の振り子式ディーゼルカーは振り子機能を停止し、スピードダウンをして運転をしておりますので、振り子式で最高速度130kmで運転していた頃に比べれば負担は軽くなりました。しかし長年の豪雪地帯での冬季運行で、酷使されて来た面もございますので、冬季の車両トラブルが発生しないことを願うばかりでございます。

JR北海道もハイブリット式のディーゼル特急として、次世代のディーゼルカーの特急キハ285系の試作車を製造し、札幌の苗穂運転所で構内試運転をしておりましたが、相次ぐJR北海道の不祥事により振り子式ハイブリット特急の開発は、幻に終わってしまいました。

現在キハ285系は札幌の苗穂運転所の片隅で、ブルーシートを掛けられて留置されておりますが、来年の春先になると経費削減の為、解体されるのではないかと懸念しております。もし他のJRで譲渡が決まれば、他社JRで次世代のハイブリットディーゼルカー開発として、試運転をして欲しいと思います。まあ具体的にはJR四国辺りに譲渡して、現在運行されている2000系振り子式ディーゼルカーの後継者版車両の開発として、本線走行して欲しいと思います。

処でJR北海道の特急は将来的に、キハ261系ディーゼルカーに全て統合する様ですが、JR北海道としては振り子式は豪雪での運行に難があって難しいとしても、ハイブリット式のディーゼルカーの開発はもうしないのでしょうか。冬季の厳寒の北海道でバッテリーを積載し、ディーゼルエンジンとの組み合わせのディーゼルカー開発は非振り子式でもできそうな感じだと思いますが、やはり冬季の運用で難しい面もあるのでしょうか。

キハ261系ディーゼルカーの増備も良いですが、省エネコストパフォーマンスを生かして、経費節減効果の高い車両も開発して欲しいと思います。ただ開発費に莫大な費用が掛かり、コスト面で開発したくても開発できないジレンマが、有るのは理解できますが、今後の技術開発で後世に伝えることも重要だと思います。

写真は釧路方面へ向かう、特急スーパーおおぞら号の釧路行き。(2009年9月 根室本線 御影~芽室間にて)


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