営業開始から10周年を迎える常磐線普通列車のグリーン車!

2007年3月18日のダイヤ改正で営業を開始した、常磐線E531系のグリーン車連結営業から今年3月18日で、10周年を迎えます。
10年前の2007年の1月頃から、E531系電車に2階建てグリーン車2両を連結した電車が登場し、ダイヤ改正迄はお試しサービスとして普通車扱いでグリーン車開放営業が開始されました。
私も今から10年前の今日、福島のいわきへ所用で移動する為に、普通列車を乗り継いだ旅をした時に、1階席で移動した思い出がございます。連結した編成が運転開始日から間もない頃、ネットで調べて上野駅で並んで乗車いたしましたが、グリーン券無しで乗車できる為、鉄道ファンのみならず、一般客も多く並びあまり快適に寛げなかった思い出が、今でも残っております。
当初は常磐線普通列車グリーン車2両も連結して、普通車の混雑が酷くなったから廃止しろだの、特急フレッシュひたち号の回数券を使った方が安いだのの批判も相次ぎ、茨城県の某党からもJR東日本グリーン車廃止の提案を出しただのの噂等で、デビュー当初はあまり歓迎されておりませんでしたが、数年後には常磐線グリーン車宇都宮線高崎線と同様に定着し、日中は下り線で北上するに連れて空いているものの、朝夕のラッシュ時はデビュー当初に比べて直前に乗車しても、好きな席を選べない位に混雑が激しくなりました。
2015年に上野東京ラインの開通で、E531グリーン車付の編成も東京・品川へと一部の電車が延長運行される様になりましたが、宇都宮線高崎線の直通電車の運行に比べれば、まだまだ少ない運行本数だと思います。ただE531系電車は交直流電車の為、宇都宮線高崎線東海道本線で使用されている、直流電車のE231系E233系電車に比べ、編成両数も少なく製造コストも高く付く為に、東海道本線の横浜方面への延長運転も中々できないみたいです。また上野東京ラインの線路容量や東京駅でのホームの少なさも、影響が有ると思います。
今後は少しでも良いので、横浜方面への延伸で東海道本線との直通運転も、実施して欲しいと思います。何せ東海道本線も東京発着が限られた時間帯にしか普通列車の始発が無く、グリーン車も平日の日中ですら混雑している有様ですので、この辺りは改善して欲しい処でございます。
常磐線E531グリーン車は、これからも特急ひたち号・特急ときわ号のフォローと、特急が停車しない駅から移動する旅客で、快適に移動する為に、今後も欠かせない車両だと思います。
写真は常磐線の撮影地、南柏北小金を通過する、E531系電車の上野行き。(前から4両目・5両目に、2階建てグリーン車が連結されております。) 2011年8月撮影



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