今は無き485系A3+A4編成

おはようございます。今日はブラジルの独立記念日および白露の日ですね。ここ数日、東京も天気は今一つで、雨の降り過ぎに嫌気を感じております。

さて今日は嘗て、東武鉄道に乗り入れた仙台車両センター配置だった、485系A3+A4編成の写真を掲載いたします。

485系A3+A4編成は元、青森車両センター(現 青森改造センター)配置のA7編成を、2005年に福島の会津ディスティネーションキャンペーン用として転属した車両で、郡山総合車両センターで改造された車両ですが、其れまでは新製から2005年に転属するまでは、青森車両センターに配置されていた車両でした。

編成は1号車からクハ481-334+モハ484-1058+モハ485-1058+モハ484-1055+モハ485-1055+クハ481-1017の編成で、1号車の300番台以外は全て1000番台の車両でした。

国鉄時代は主に、東北本線特急はつかり・やまびこ・ひばり号で活躍しましたが、その他にも青森発着の特急いなほ号や日本海縦貫線を走る、485系最長距離列車の特急白鳥号で大阪まで運転されておりました。

東北・上越新幹線開業前の485系は、長い12両編成で運転されており、中間の6号車にグリーン車と7号車に食堂車が連結されておりました。

私も高校1年生の夏休みに京都で、青森からの特急白鳥号の先頭車に、クハ481-334が連結されていたのを見た思い出がございますので、その車両がまさか東武鉄道乗り入れ用として、21世紀に改造されるとは思いませんでした。

ただ残念ながらその時は、写真撮影をしていなかったので、国鉄時代の特急白鳥号を、記録に収める事はできませんでした。

485系A3+A4編成は東北本線の特急増発用として増備された車両でしたので、九州方面への転属も無く大阪以西には顔を出す事無く終わってしまいました。またJR東日本所属の車両になった後も、青函トンネルを抜けて北海道へ顔を出す事も無く、盛岡~青森を結ぶ特急はつかり号で活躍しておりました。なおクハ481-1017はJR発足から間もない頃に、半室グリーン車へ改造されております。

仙台車両センターへ初の転属後は、再び郡山総合車両センターで改造されA3+A4編成として臨時特急あいづ号に改造されますが、更に東武鉄道乗り入れ用として同車両センターで改造され、小山車両センターへ配置されました。

ただ東武鉄道での活躍も長続きせず、東武鉄道乗り入れ用に253系1000番台が改造され、特急日光号・特急きぬがわ号として運転されると、小山車両センターから再度仙台車両センターへ転属し、磐越西線の快速あいづ号等で活躍して来ました。

しかし2015年初冬に、永年長距離運用をこなし、冬季の東北・北陸の豪雪地帯を疾走して来た485系でしたので、経年による老朽化も激しく不具合をお越し、2015年1月下旬にED75 757に牽引され郡山総合車両センターに回送されました。

その後、暫くは同車両センターに留置されておりましたが、同年7月3日に廃車されその年の11月中旬から下旬に掛けて、同車両センター敷地内で解体され、485系A3+A4時代を含めて、約40年近い運転歴史に幕を閉じました。

私は485系A3+A4編成に乗車したのは、2005年に運転された臨時特急あいづ号運転時代に、会津若松~宇都宮で乗車いたしました。なお東武鉄道乗り入れ時代の乗車は皆無で、乗車できなかった事を悔やんでおります。

485系ジョイフルトレインで残るのみになりましたが、それらの車両も元のシステムが古いので、あと数年で全廃されそうな予感です。オリジナル車両の485系無き今ジョイフルトレイン485系で、往年の走りぷりを体験してみては如何でしょうか。

写真は宇都宮線 東鷲宮~栗橋間のインカーブを通過する、485系電車の特急日光号の新宿行き。

撮影日2011年5月撮影


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