八高線の非電化区間は中途半端で不便です

東京の八王子と群馬の高崎を結ぶ、JR八高線は電化区間の八王子~高麗川と、非電化区間高麗川~倉賀野(倉賀野~高崎は、高崎線の線路を走ります。)で、運用が分かれております。

また電化区間は八王子支社の管轄で、非電化区間は高崎支社の管轄と別れており、八高線の全線非電化時代の様な、通し運転も廃止されました。

中途半端な関東の非電化区間が残る、八高線高麗川~倉賀野間(以下 八高北線)ですが、沿線人口が少ない事も影響している為、現在になっても電化される見込みはございません。

また八高北線で運転されているキハ110系ディーゼルカーも、高崎車両センターへ21両しか配置されておりませんので、全体的に編成も短く2両~3両(送り込みやラッシュ時間帯は、やや多いです。)の編成で、運転されております。

運転間隔も中途半端なダイヤで、日中は90分以上もブランクが発生しております。確かに埼玉県と群馬県の県境を走り、沿線人口は少子高齢化や過疎化、マイカー利用者で本数が少なく、電化して投資しても回収の見込みも薄いので、JR東日本も積極的に電化したくないのも理解できますが、だからと言って八高北線の利用者が僅少なのかと言うと、そうでも無いと思います。
何度か八高北線を利用いたしましたが、途中駅から乗車する場合、座席はほとんど埋まっている場合も多く、あまり快適に移動できた事は少なかったですし、休日になると割と利用者も多くいらっしゃいます。

埼玉県の高麗川~寄居に掛けて、ハイキングの利用者もいらっしゃいますので、賑やかな車内になりますし、高崎方面へ向かう利用者も、多かったのが印象的でした。

さて八高北線を何度か利用し、東武鉄道秩父鉄道の乗換駅となる、小川町駅寄居駅本庄市に近い児玉駅群馬藤岡駅には、長距離乗車券を購入する事ができません。また指定席券売機も設置されておりませんので、クレジットカードで乗車券類の購入も不可能です。

幾ら利用者が線内利用者が多いとは言え、長距離乗車券やクレジットカードも使えない、Suicaチャージと普通乗車券しか買えないのは、やはり片手落ちとしか言い様が有りません。

中小の私鉄ならばいざ知らず、JRの超過疎路線でも無い八高北線で、決まった乗車券しか購入できないのは、旅して来た者としては不満でした。

沿線で折角、長閑な地区を走るのに、時代のニーズに有った輸送体系や旅客体系では無い感じですね。まあこれも利用者が少なく、多くの運賃収入も見込めないので、やむ負えない点もございますが、せめて指定席券売機位は設置できないものでしょうかね。

暫くは車両もキハ110系21両が、八高北線で運転されると思いますが、片側2ドアの車両ですので、通勤・通学のラッシュ時は乗り降りに手間も掛かる感じで、キハE130系の投入か蓄電池電車の投入も、考えてみても良い段階かと思います。

キハE130系の投入により余剰になったキハ110系は、国鉄型のキハ40系置き換えの為に、他の地方線へ転属し置き換えても良いのでは無いでしょうか。

久しぶりに八高北線に乗車してみたいなあ。

写真は雨が降る寄居駅に停車中の、リバイバルカラーのキハ110系。

撮影日2016年8月撮影


イメージ 1