普通列車のグリーン車を利用する乗客は増えて来ましたね

首都圏を中心に連結されている、普通列車グリーン車JR東日本にになってから、営業運転される区間も拡大されました。

国鉄時代の1970年代半ばは、累積赤字解消の為、毎年運賃や料金も値上げされ、グリーン車に関しては一部を除き利用者低迷で、廃止の憂い目に遭ったりもしました。

その打開策としてフルムーン夫婦グリーンパスや、ナイスミディーパス(現在は廃止)等の商品が、発売される様になったのですが、国鉄分割民営化からJRになり、やっとグリーン車の低迷も少しづつ解消した感じでした。

昭和から平成になり、消費税が導入された年に従来の通行税1割を廃止し、料金が値下がりしたのも大きいですが、ステータス性はその頃から失われました。

グリーン車やA寝台利用の場合、昔は1割の税金が換算されていましたから、今で言えば寄付みたいなものですね。

さて21世紀になり、従来の東海道本線横須賀線総武快速線以外に、宇都宮線東北本線)・高崎線常磐線グリーン車が2両連結される様になりました。

沿線から車内の様子を見ると、4号車・5号車のグリーン車は利用者が少ない時間帯でも、必ず誰かしら数名の方々は乗車しておりますね。ラッシュ時間帯のデータイムでもそれなりに利用者はいらっしゃいますので、JR東日本としても新たに中央快速線に、グリーン車2両を連結する計画を立てるのも理解できます。

国民が豊かになった事や、鉄道移動で楽に快適に移動したい乗客が増えた事、少子高齢化社会で利用者減少による収入をカバーする為、JRが新たな需要を引き出し導入に踏み切ったのも理由ですが、昔に比べてグリーン車の利用もお気軽になったのも、大きいのでは無いかと思います。

嘗ては通勤・通学定期券を持って、グリーン券を購入しても普通乗車券や回数券が必要でしたが、首都圏の普通列車グリーン車に限り、グリーン券を購入すれば利用可能になったのも利用者増加の一因かと思います。

まあ最近はちょっと混雑し過ぎて、落ち着いて移動できる機会が少なくなったのは残念ですが。ただ利用者のニーズにマッチしたグリーン車が、連結されて運転区間が拡大された事は私自身、嬉しく思います。

普通車の混雑した車内で、一緒に移動する乗客も選べませんでしたからね。

長引く不景気が続く日本ですが、普通列車グリーン車は今後もニーズが有ると思いますので、運転区間が計画中の中央快速線以外にも、拡大するのでは無いでしょうか。

お気軽にコンビニ感覚のグリーン車利用は、止められなくなりますね。(笑)

写真は与野~北浦和間を走るE231系普通列車上野行き。(前より4号車・5号車に2階建てグリーン車が連結されている。)


撮影日2017年10月1日



イメージ 1