減便・運転区間見直しにショック

今朝、ツイッターを何気なく観ていたら、道新の記事に、「JR北海道の特急オホーツク・サロベツ運転区間見直し」の記事に目を疑い、両特急の旭川発着や減便を検討中との記事にショックを隠せませんでした。

現在、両特急は札幌から発着し、特急オホーツク号は網走を発着、特急サロベツ号は稚内を発着しております。使用する車両は、キハ183系の特急型ディーゼルカーを両者の特急共、使用しております。

キハ183系特急型ディーゼルカーは1979年~1988年の間に製造され、国鉄末期の1986年のダイヤ改正で、掲載写真画像のマイナーチェンジ版キハ183系500番台貫通型が誕生しました。

JR北海道としては、車両も古く利用者も減少して従来の車両では、利用者を大幅に見込めないので、運転区間の短縮や旭川発着にしたいとのことですが、同じく札幌から稚内を結ぶ、特急スーパー宗谷は札幌~稚内を現状維持で結ぶとのことです。こちらの車両はキハ261系の新型ディーゼルカーを使用しております。

先月、北海道新幹線新函館北斗まで開通いたしましたが、JR北海道も経営は厳しく新幹線が開通しても赤字は免れないのが現状です。その為、道内のローカル線でもある留萌本線の留萌~増毛の間は今年12月4日に、廃線となることが決定いたしました。

また在来線の運転見直しや、編成短縮も先月のダイヤ改正で行われている現状です。

さて前述の特急オホーツクや特急サロベツは結論から言えば、旭川発着はマイナスの要素です。それならば特急オホーツクは、特急スーパー宗谷と併結して、旭川で連結・解放運転し、特急サロベツ号もキハ261系に置き換えて特急スーパー宗谷に統合する方が良いと思います。

わざわざ人口が多い札幌発着から、人口が札幌よりも少なくなる旭川発着にするのは余計、利用者減少を招きかねません。

JRが分割民営化され、来年で30年経ちますが、国営から民営に鉄道経営を移管したのはやむ負えない面もありましたが、分割したことはこれからもっと少子高齢化の続く日本では、マイナスの方針だったと私は思います。

誰の為の鉄道かJRは問われるべきではないでしょうか。北海道は冬季の大雪の厳寒で経営が厳しく、分割しても大幅に利用者も見込めないのに、自社で経営努力しても限界は来ると思います。数年前の鉄道トラブルもその原因が招いていると思います。

特急オホーツク・特急サロベツは、基金援助等で新型車両キハ261系に置き換えて、イメージアップした方が良いと思います。

※ 写真は2007年5月、函館本線 苗穂~白石にて撮影。(特急サロベツ号 稚内行き)

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