昨日ネットのニュースを見て、JR北海道のキハ285系ディーゼル特急試作車が廃車し解体する予定との記事に、ショックを受けました。
キハ285系は、北海道新幹線の新函館北斗延伸開通に備え、JR北海道が函館~札幌間を2時間40分で結ぶ計画として、特急スーパー北斗に投入する予定でした。
この車両は振り子装置と車体傾斜装置を備えた、世界初ハイブリッド車体傾斜システムを取り入れ、車体を8度傾斜させることが可能で、通常時速90kmのカーブ通過を、時速140kmで通過できる構造でした。
しかし2011年5月に発生した特急スーパーおおぞら号の脱線トンネル火災事故や、度重なるJR北海道の車両トラブル、乗務員トラブル等で安全重視を国土交通省から言い渡され、特急のスピードの130kmから120kmにダウンしての運行ダイヤに変更された為、キハ285系の運行計画は2014年10月で中止しその後は、札幌苗穂(以下苗穂)の車両基地兼工場内で1年半近く留置されておりました。
それが昨日のニュースで、廃車し今後解体される処分になるのが濃厚となりました。
車両開発費25億円も投じたプロジェクトも台無しになったJR北海道ですが、老朽化したキハ183系の置き換えはキハ261系1000番台で今後置き換えられる予定です。
さてJR北海道で次世代ディーゼル特急の振り子装置と車体傾斜装置付きのキハ285系を、そのまま解体するのは正直勿体ないと思います。車歴も2014年9月に兵庫神戸の川崎重工で製造され、甲種回送で北海道入りした同車が苗穂の車両基地のみでの試運転のみで、真面に自力で本線試運転をしないまま解体するよりも、同じく振り子特急を運転しているJR四国へ、次世代ディーゼル特急のスピードアップと車体傾斜装置を使っての試験の為に、譲渡してみるのも良いと思います。
JR四国もJR北海道と同様に経営は厳しい状況です。これからJR四国が新型ディーゼル特急の振り子車導入の為に、試作車を新たに製造するよりも、JR北海道からキハ285系を譲り受けて、試作車として予讃線・土讃線・高徳線で走らせる方が建設的だと思います。
JR四国も振り子型ディーゼル特急2000系を保有し、初期車中心に老朽化が発生しております。また四国内の高速道路も順次、延伸している状況でございますので、非電化区間の多いJR四国で、次世代振り子・車体傾斜装置を備えたキハ285系は試験データを取得する上では、魅力的な車両だと思います。
JRグループも今後は、少子高齢化で乗客は確実に減少して行きますので、分割して他のJRとはライバルと思うのではなく、同じグループの仲間として協力や支援をして助け合うのが、鉄道が生き残る道だと思います。
※ 写真は転載いたしました。
キハ285系は、北海道新幹線の新函館北斗延伸開通に備え、JR北海道が函館~札幌間を2時間40分で結ぶ計画として、特急スーパー北斗に投入する予定でした。
この車両は振り子装置と車体傾斜装置を備えた、世界初ハイブリッド車体傾斜システムを取り入れ、車体を8度傾斜させることが可能で、通常時速90kmのカーブ通過を、時速140kmで通過できる構造でした。
しかし2011年5月に発生した特急スーパーおおぞら号の脱線トンネル火災事故や、度重なるJR北海道の車両トラブル、乗務員トラブル等で安全重視を国土交通省から言い渡され、特急のスピードの130kmから120kmにダウンしての運行ダイヤに変更された為、キハ285系の運行計画は2014年10月で中止しその後は、札幌苗穂(以下苗穂)の車両基地兼工場内で1年半近く留置されておりました。
それが昨日のニュースで、廃車し今後解体される処分になるのが濃厚となりました。
車両開発費25億円も投じたプロジェクトも台無しになったJR北海道ですが、老朽化したキハ183系の置き換えはキハ261系1000番台で今後置き換えられる予定です。
さてJR北海道で次世代ディーゼル特急の振り子装置と車体傾斜装置付きのキハ285系を、そのまま解体するのは正直勿体ないと思います。車歴も2014年9月に兵庫神戸の川崎重工で製造され、甲種回送で北海道入りした同車が苗穂の車両基地のみでの試運転のみで、真面に自力で本線試運転をしないまま解体するよりも、同じく振り子特急を運転しているJR四国へ、次世代ディーゼル特急のスピードアップと車体傾斜装置を使っての試験の為に、譲渡してみるのも良いと思います。
JR四国もJR北海道と同様に経営は厳しい状況です。これからJR四国が新型ディーゼル特急の振り子車導入の為に、試作車を新たに製造するよりも、JR北海道からキハ285系を譲り受けて、試作車として予讃線・土讃線・高徳線で走らせる方が建設的だと思います。
JR四国も振り子型ディーゼル特急2000系を保有し、初期車中心に老朽化が発生しております。また四国内の高速道路も順次、延伸している状況でございますので、非電化区間の多いJR四国で、次世代振り子・車体傾斜装置を備えたキハ285系は試験データを取得する上では、魅力的な車両だと思います。
JRグループも今後は、少子高齢化で乗客は確実に減少して行きますので、分割して他のJRとはライバルと思うのではなく、同じグループの仲間として協力や支援をして助け合うのが、鉄道が生き残る道だと思います。
※ 写真は転載いたしました。