置き換えが決定した719系交流電車

おはようございます。今朝の東京は曇り空の朝を迎えました。

一昨日、JR東日本仙台支社で使用中の719系電車(写真参照※)が、今秋からE721系1000番台(4両固定編成)に置き換えられ、順次廃車との発表にショックを受けました。

719系電車は1989年に、老朽化した国鉄型の急行車両451系・453系を置き換える為、0番台84両が製造され仙台車両センターに配属されました。また1991年に奥羽本線の福島~新庄の改軌区間山形線)用に、5000番台24両が製造され山形車両センターに配属されました。

0番台は現在、東北本線 黒磯~一ノ関・利府と、常磐線 浜吉田~岩沼(仙台発着で運転されております)および磐越西線 郡山~会津若松・喜多方で運転されております。また嘗ては仙山線でも運転されておりましたが、現在はE721系に置き換えられ撤退しております。

磐越西線で運転されている719系のうち1編成は、福島県会津地方のマスコットカラー「あかべえ」をあしらった専用編成で運転されております。また昨年、福島デスティネーションキャンペーンに合わせ登場した「フルーティア」は、同系H27編成が専用車両として改造され、700番台に改番されました。走るカフェをコンセプトに従来クハ718-27は、クシ718-701としてカフェカウンターに改造されております。(クシの記号は今回が初めての形式です) こちらの車両は土休日や夏休みを中心に、郡山~会津若松で運転されております。

0番台84両は1両の廃車も無く、前面デザインの国鉄型211系を受け継いだスタイルと、廃車発生品を使用したDT32系台車、集団見合い型のセミクロスシートの車内とユニークな車両で、フルーティアの改造を除いて運転されて来ました。

これから廃車予定の車両も、第三セクター阿武隈急行に譲渡され、3扉の車内と8両編成迄の増結可能な車両構造を活用し、通勤・通学のラッシュ時の輸送改善と、ステンレス車体の利点を活用しメンテナンスコスト低減に貢献して欲しいと願っております。

この機会に719系0番台のオリジナル塗装の編成をこの週末、撮影と乗車しに出掛けてみては如何でしょうか。

※ 東北本線 金谷川~松川間にて 2001年8月撮影 福島県
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