リバイバル特急しおじ号

今日の掲載写真は、2002年5月に新大阪~広島間で臨時運転された、リバイバル特急しおじ号の写真です。

特急しおじ号は1964年10月に、東海道新幹線 東京~新大阪の開業により、山陽本線の特急電車として同つばめ・同はと号と共に運転開始されました。

当時は新大阪~下関を1往復で運転され、車両は前日まで東海道本線で運転されておりました、151系(後の181系 以下 181系)電車で運転されておりました。

その後翌年の1965年10月のダイヤ改正で2往復になり、1968年10月のダイヤ改正では新大阪~広島で運転されておりました特急しおかぜ号を統合の上、3往復で運転されました。その後のダイヤ改正でも本数を増やし、1971年7月には臨時を含め、7往復まで増発されました。

使用車両は181系485系(481系含む)・583系581系含む)の特急型電車と、14系座席客車(臨時運転の時に使用)と豊富な車両のバリエーションで運転され、山陽特急の一員として名を輝かせました。

1972年3月に山陽新幹線岡山開業で、電車特急のつばめ・はと号は岡山発着になりましたが、特急しおじ号は新大阪発着で3往復が残り、その後の2往復増発され、L特急の一員として山陽本線を疾走して来ました。

1975年3月10日に、山陽新幹線博多開業で特急しおじ号は、他の山陽本線の特急・急行と共に廃止されましたが、1975年の廃止まで、電車特急はグリーン車・食堂車を連結し11両編成で走ったのは、今では圧巻な編成だと思います。

写真は14年前に運転された時に撮影いたしましたが、車両はJR西日本金沢総合車両所所属の489系特急電車で運転されました。山陽本線の全盛期の編成には及ばないものの、私たちの世代以上の方は写真を見て、懐かしい気持ちかと思われます。

前年7月にはJR東日本青森車両センター(当時)から583系を借り受け、リバイバル特急しおじ号で運転されました。

今日は私たちの世代以上の方々が、山陽新幹線博多開業前の山陽本線を走った特急・急行電車の思い出を辿り、次回お休みの日を利用して、山陽本線を旅してみては如何でしょうか。

山陽本線を全線走破する列車は現在、残念ながらございませんが来年春にJR西日本でデビューする、TWILIGHT EXPRESS瑞風(以下 瑞風)がデビューいたします。

動力はハイブリット式ディーゼルカーですが、山陽本線を当時走っていた、電車特急・ディーゼル特急の走りぷりは期待できると思います。車内はツインルーム・スイートルーム・ダイニングカー・ラウンジ等が連結されますので、21世紀の豪華な車内で山陽本線を走行することでしょう。

瑞風の登場まであと1年弱、デビューを楽しみにして待つことにしましょう。

写真は山陽本線 本郷~河内にて 2002年5月撮影。
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