レッドエクスプレスの485系特急かもめ号

2011年3月のダイヤ改正で全廃した、JR九州485系特急電車ですが、今夜は長崎本線の多良~肥前大浦で撮影した、レッドエクスプレスカラーの特急かもめ号の写真を掲載いたします。

長崎本線を走る485系特急かもめ号は、国鉄時代の1976年からJR九州時代の2000年に掛けて、運転されておりました。485系で運転開始された特急かもめ号は、博多~肥前山口間を佐世保線経由の特急みどり号と併結し、その区間は12両編成で運転されておりました。

特急かもめ号に関しては、戦後は京都から長崎を、キハ80系が山陽本線を経由し、山陽新幹線の博多開業まで全車座席指定のスタイルで、グリーン車と食堂車を連結し運転しておりましたから、1976年の長崎本線佐世保線電化時に使用される事になった、特急かもめ号もその当時に比べると格段に落ちた印象でした。

その後、国鉄末期には九州地区の485系も中間車を電動車に改造し、短編成で運転できる様な特急が誕生し、長大編成で勇ましかった485系にガッカリした思い出もございます。まあ国鉄末期で累積赤字で余裕無かったとは言え、特急型電車の485系の短編成化や、583系の715系の近郊型電車への格下げ改造は、失望した気分でしたね。

その後JR九州になり特急かもめ号は、783系・787系885系が投入され、485系に比べ車内設備もより改善され、只の移動交通機関の鉄道を、楽しみながら快適に移動する特急電車へと生まれ変わったのは、良かったと思います。

特急かもめ号から485系も撤退し、JR九州からも485系が一掃されましたが、特急かもめ号はJR九州885系振り子式特急電車を筆頭に、787系・783系で今日も運転されております。

長崎本線肥前山口諫早間は、単線で有明湾沿いの海岸線を経由する為、線路カーブもきつく885系を投入して、福岡~長崎を結ぶ高速バスへ対抗して来ましたが、特急かもめ号も時間帯によって、車両のバージョンを変えて運転してみても良いのではないでしょうか。

例えばビジネス利用が多い時間帯は、885系の振り子式特急電車で運転し、長崎方面の観光客や家族連れの多い時間帯は787系で運転すれば良いと思います。あと783系に関しては前面展望や大きな側窓で景色を楽しめますので、個人客が多く鉄道ファン向け?の多い時間帯(例えばデータイムの閑散時間帯)に、充当すれば長崎本線からの景色を、思う存分楽しみながら移動できるかと思います。特に前面展望が楽しめる博多~長崎間を、下り長崎行きの1号車グリーン車は、運転席直ぐの前列席では、前面の景色も独り占めできますからね。

JR九州側としては形式を統一したいと思いますが、高速バスには無い魅力で様々な車両を活用して、旅客への選択肢が得られるのも、鉄道の魅力だと思います。

783系の特急かもめ号が、博多~長崎間で再び復活運転して欲しいなあ。

写真は1999年12月撮影

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