思い出の203系電車

おはようございます。今朝の東京は曇り空の天気で今にも雨が降りそうな天気です。

さて今日はJR常磐緩行線(以下 常磐緩行線)と東京メトロ千代田線(以下 千代田線)で運行されていた、203系通勤型電車(以下203系)について書き込みたいと思います。

203系は1982年8月に、抵抗制御で運行されていた103系1000番台を置き換える為、量産先行車として製造されました。その後1984年2月から量産車が製造され、0番台として70両が製造されました。また翌年からは205系で採用されたボルスタ台車に変更し、更なる軽量化とコストダウンを図った、100番台が90両製造されました。

運用は主に常磐緩行線我孫子(一部取手)から、千代田線の代々木上原迄の運行で運用されておりました。なお203系は、小田急線への直通運転はいたしませんでした。(同線の列車無線装置および保安装置未設置の為。)

約25年以上運用されていた203系も、JR東日本の次世代電車のE233系2000番台への置き換えが2010年から始まり、2011年9月26日の運行を以て、同線での運行を終えました。

運用離脱した203系は一部海外の鉄道に譲渡され、インドネシアのPTKAI Commuter Jabodetubek に50両、フィリピン国鉄に40両が転籍いたしました。フィリピン国鉄に譲渡された40両は電化区間が無い為、何と客車に改造されましたが203系当時の面影は残っております。

それ以下の203系は、クハ203-108先頭車の個人購入を除き全て解体されました。

国鉄からJR東日本になり、営団地下鉄から東京メトロになり運行されて来た203系は、地味な地下鉄乗り入れの電車でしたが、201系の省エネ電車で採用されたチョッパ制御を採用し、千代田線の抵抗熱と冷房化困難な103系1000番台を置き換え、省エネと冷房化を達成させた功績は大きいと思います。

海外に譲渡された203系電車90両が、末永く活躍することを心から祈りたいと思います。

写真は常磐線 北小金南柏間を走る、203系代々木上原行きの電車。(2010年8月撮影)

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