中古のキハ40で鉄道経営しなければならない道南いさりび鉄道

今年3月26日に、北海道新幹線開業に伴いJR北海道から離れて、第3セクターに転換された道南いさびり鉄道ですが、JR北海道から中古のキハ40 1700番台を9両譲渡されて、鉄道経営しております。
折角の交流電化区間で、函館~函館新北斗は新型電車が投入されているのに、幾ら乗客の利用が少ないとは言え、あまりにもお粗末な対応をされております。
確かに江差線時代にキハ40単行で運転されていた区間でありますが、木古内江差間が廃止になり、函館~木古内間は電化されているのにJR貨物しか使えないと言うのもお粗末な感じです。
まあこれは北海道だけに限りませんが、JRも民間とは言え自治体や乗客に負担を強いるのも、将来自分たちの首を絞めることに繋がる様な感じがして、残念でなりません。
せめて譲渡するならば車歴の若いキハ150系等を譲渡できなかったのでしょうか。JR北海道のキハ40も長年の、冬季の厳寒な北海道で酷使され、車歴も30年以上経つ車両も多いのに、あまりにも地元利用客を馬鹿にしているとしか思えない対応です。
民営化はやむを得ない面もありますが、分割したのはマイナスだったのではないかと思います。少子高齢化で人口減少に拍車が掛かるは分かっていたのに、分割し人口配分が極端な日本では将来的に、JRの経営で人口の少ない北海道は行き詰ることが予想されていたのに、昨今のお粗末な対応は国民にとってもマイナスであります。
道南いさりび鉄道も、今後沿線人口の少子高齢化で過疎化や、高速道路の延伸が進めば貨物通過専用線で残るのみになると思います。
自分たちの経営も大切だと思いますが、乗客に不便な対応で我慢させるのは、鉄道離れになるだけではないでしょうか。
来月4日には留萌本線の留萌~増毛間が廃止されます。JR北海道も順次路線廃止に躍起になっている感じで、路線廃止候補に挙げられている路線の中には、その区間の輸送密度が少ない為、廃止を決めると言う暴挙に出ている感じがします。
1つだけの路線を残せば、安泰だと思うのであれば、冬季の豪雪で運転見合わせが起きた時も、迅速な対応ができるのでしょうか。
不便な鉄道で我慢を強いるだけでは他の交通機関へ、利用者が浮気しても決して文句は言えないと思います。JR北海道の職員・スタッフへの待遇改善も含めて、鉄道の経営がただ利益を上げるだけの行為が、必ずしも正しい判断とは言えないことを、経営陣は自覚して頂きたいたいと思います。
今夜も辛辣な書き込みになり、失礼いたしました。
写真は江差線(現 道南いさりび鉄道)の渡島当別釜谷間を走る、キハ40普通列車。(2006年3月撮影)

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