線路上に佇む1羽のカラスが事故を引き起こす原因も作ります!

こんばんは。週明け月曜日の夜、如何お過ごしですか。今日も爽やかな初夏の晴天でしたが、皆さんは仕事や学校で、それぞれお過ごしになられたと思います。

先月、東十条~王子間の撮影地ヒガジュウで、四季島・特急草津号・貨物列車を撮影していた時に、1羽のカラスが東北貨物線の下り線の線路上で佇む姿を、撮影する事に成功いたしました。

鳥類のカラスは人間よりも賢いと言われておりますが、その賢さが災いを引き起こす原因を作る場合もございます。鉄道にとってカラスは線路上の置石や架線のショートによる切断事故も引き起こす場合もございますので、現場のメンテナンス担当者は、時に頭の痛い問題に遭遇する事もございます。

今日は第三セクターのわたらせ鉄道(通称わ鉄 以下同じ)で、JR東日本の検測車EAST-IDがわ鉄水沼駅~花輪間の踏切付近で、脱線事故が発生いたしました。

脱線の原因を調べる為、国土交通省運輸安全担当が調査中で、現在も運転を見合わせております。EAST-IDをわ鉄の撮影地で撮り鉄する為、新緑のわ鉄線内で撮影された方もいらっしゃると思いますが、まさか自分たちが撮影した事業用の試験列車が、脱線事故に巻き込まれるとは思いもしなかったのではないでしょうか。

脱線の原因は様々な状況により、原因の特定は異なって来ますが、掲載写真のカラスが線路のバラストを口に咥えて、線路上に置石してその場を去り脱線したのか、或いはEAST-IDの台車が線路状況のあまり良く無いわ鉄線内で、台車の不具合が発生し脱線したのか、今後の事故の原因に注目したいと思います。

わ鉄にはキヤE193系の入線は過去に何度試運転し、検測しておりますのでキヤE193系にとっては、通い慣れた線路だと思います。

わ鉄も平日で観光客が少ない時間帯とは言え、線内を利用して通勤・通学する会社員や児童・生徒・学生は、代替路線も無いのでご家族に車で迎えに来て貰ったり、或いは今夜イレギュラーの宿泊を強いられている方も、いらっしゃると思われます。

わ鉄の大間々~間藤での運転見合わせで迂回経路を使えるのは、日光・東武日光から日光県営バスで足尾・通洞方面のバスで行く方法等、限られておりますので、わ鉄としても今回の脱線事故はかなり痛手だと思います。

明日の始発から平常通りの運行で、線内の普通列車を運転したいわ鉄の、早期復旧を願っております。

写真は東北貨物線の線路上に佇むカラス。(撮影日2017年4月23日)

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