今月はJR東日本のダイヤ改正に関する記事を書き込みしておりますが、今日は宇都宮線・日光線で運転されている205系を、E231系・E233系に全て置き換えて、車両の統一を完了化した後のメリット・デメリットについて書き込みしたいと思います。
原則的に湘南色205系は宇都宮線で運転され、日光線色205系は日光線で運転されておりますが、検査や運用の都合により湘南色205系が日光線で運転される場合や、日光線色205系が宇都宮線で運転される場合も、稀にございます。
栃木地区のローカル運用の205系ですが、当然205系電車はE231系・E233系とは連結する事ができません。また編成も4両編成と短い為、宇都宮線の東京~宇都宮間での運転もできませんし4号車・5号車に連結されている、グリーン車もございません。(小山車両センターの出入の関係で早朝に、小金井発黒磯行きの205系は運転されております。)
上野東京ライン・湘南新宿ラインで横浜・東京・大宮方面から宇都宮へは、長い編成のE231系・E233系で運転されておりますが、黒磯方面に直通する電車は僅かしかございません。(早朝・夜間の直通が多く、日中は1往復のみ運転されている状況です。)また日光方面の直通列車は定期列車では運転されておりません。
宇都宮先の矢板・西那須野・黒磯方面へ、東京方面からの直通客は少ないとは言え、利用者もいらっしゃしますので、E231系・E233系を充当して直通列車を、増やしてみては如何でしょうか。現在、僅かながらもE231系・E233系の付属編成を充当して、宇都宮~黒磯間で運転されている普通列車もございますが、それを日中に直通列車も運転すれば良いと思います。
宇都宮線の宇都宮~黒磯間と、日光線の宇都宮~日光間をE231系・E233系に置き換える事によって、上野東京ライン・湘南新宿ラインへ直通する事も可能になりますので、利用者増加や乗客の利便性を考えて、運転して欲しいと思います。
理想的にはE233系付属編成を12編成増備して、小山車両センターへ配置されれば良いのですが、付属編成は5両編成ですので12両分、現在の205系よりも多くなってしまいます。この為、小山車両センターの収容能力やコスト面に於いてやや不経済な面もございますので、増備する両数を5両編成8本で合計40両にし、不足分については黒磯~新白河間で運転されている、E531系5両編成を充当すれば良いと思います。
あとは現在のダイヤで一部、偏ったダイヤになっている夕方・夜間時間帯の直近の発車時刻を見直して、効率化して行けば車両減少分は補えると思いますので、E231系・E233系に車種統一して直通運転や、車両の運用の効率化を計れば良いと思います。ただし日光線については冬季は架線の霜取りや、線路へのスリップ防止を兼ねて、抑速ブレーキ付のE233系で運転した方が良いかなと思います。
デメリットとしてはE231系・E233系の運転距離が伸びて、メンテナンスの手間が掛かる事や、車両増備に対するコスト面の増加、上野東京ライン・湘南新宿ラインで運用が乱れた場合の車両のやり繰り等が挙げられます。まあほとんどがJR東日本側のデメリットと言った感じでしょうか。利用者側のデメリットを挙げるとすると、直通列車が増えた場合、土休日を中心に混雑が予想され、車内で落ち着いて快適に移動できない点でしょうかね。ただこれから少子高齢化社会を迎えますので、利用者にとってはメリットが大きい方が良いですね。特に直通運転が実現した場合、上野東京ライン・湘南新宿ラインから日光線直通列車が設定されれば、通しで利用される方々も多くなりますし、グリーン車2両が連結されていれば、観光シーズンを中心に満席になるかも知れませんね。
写真は北浦和~与野間のカーブを通過する、宇都宮線の545M普通列車の小金井行き。もしE231系・E233系の付属編成(11号車~15号車)が、上野東京ライン・湘南新宿ラインから直通運転されて宇都宮で分割併合され運転したとしても、利用者にとっては現在よりもメリットが大きい。
撮影日2017年9月24日(埼玉)