中央線快速電車の対抗策は未だ先になりそうです

東京の新宿と八王子・高尾山口・橋本を結ぶ、京王線が来月22日から、京王ライナーを運転する事が決まりました。(KLライナーと称されました 以下KLライナー)

運転区間は新宿~京王八王子・橋本間での運転ですが、東武東上線TJライナーの様なデュアルシート仕様の車両で、運転される事になっております。

KLライナーに続いて、東京多摩北部を走る西武新宿線も、特急小江戸号の他に拝島線用のライナー列車、拝島ライナーがデビューいたします。

一方、東京多摩の中央部を走る中央線は、東京・新宿~八王子・高尾・青梅で、平日のみ運転の中央ライナー青梅ライナーが運転されている以外には、中央線の快速電車は従来通りの運行で、ダイヤ改正後も運転いたします。

グリーン車連結に関しては、一部の駅で用地買収や難航工事の箇所も有る為、延期になっている状態でございます。

中央快速で使用されているE233系も、グリーン車が連結される頃には、E235系の中央線仕様の車両で一式、編成毎に新製されるのでは無いかと思います。

中央線のE233系もデビューしたのが2006年12月ですので、初期の車両は10年以上を経過いたしました。今の計画でE233系の中央線用の電車に連結しても、普通車とグリーン車で経年の相違も10年以上と大きく開きますし、検査の時に効率も悪くなりますので、もし中央線の快速電車にグリーン車を連結するとなると、従来の普通車も新製される可能性が高いと思います。

中央線用のE235系(仮称)がグリーン車付で運転となった場合、中央線用の0番台は他線区へ転属するのでは無いかと思います。最も容易なのは6両+4両編成で運転されている、H編成や青梅線五日市線で活躍している青編成かと思います。

短編成で有れば他の線区への転属改造も、大掛かりで無いですからトイレ付の改造や、制御方式の取り付け・交換改造等で済むと思われます。

一方10両固定のT編成に関しては、10両編成をそのまま使用するとなると、投入する線区も限られて来ると思われます。まあ中間車2両~4両を抜いて、H編成の6両や4両に組み込ませる事も可能ですが、車両の移動も複雑になり面倒なので、JR東日本はあまりそう言う事を、積極的に実施する可能性は低いと思います。何せ中央総武緩行線209系500番台のC501編成も、川越線八高線転属の際に、余剰車は電動車含めて解体しましたからね。

現在、首都圏で国鉄型電車がかなり残っている、高崎地区へ転属できればトイレの取り付けと、保安装置の改造等を行えば、運転する事も可能かと思います。


まあまだ中央線快速電車へ、グリーン車が連結されるのは先の話ですので、今は都心から多摩のベッドタウンへ快適に移動するには、中央ライナー青梅ライナーの他に、特急あずさ号・特急かいじ号を利用する以外に無さそうです。

※写真八王子~豊田間のカーブを通過する、中央線快速列車のE233系電車。現在、中央線・青梅線五日市線等で運転されているE233系は、688両が豊田車両センターへ配置されている。

撮影日2018年1月9日



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