JR貨物の高崎機関区に全車25両が配置され、首都圏の貨物輸送や新潟・長野方面の貨物列車で運転されている、EH200型直流電気機関車ことブルーサンダー(以下同じ)は、ここ数年は増備が無い状態で、運用されております。
配置されているEF64が全車1000番台とは言え、老朽化の問題や運用効率化の問題もございますので、ブルーサンダーへの置き換えも急務かと思いますが、愛知機関区にブルーサンダーが配置される予定は、現在のところございませんので、あと数年は現状のままで運用されるかと思います。
愛知機関区のEF64も、運用範囲が広く両数も割と多いので、ブルーサンダーに置き換えるのは、容易な事ではございませんし、2連式1両単位の電気機関車の為、製造コストもEF210型電気機関車の桃太郎(以下同じ)よりも、高いのでは無いかと思います。あとは勾配用で出力も高い4520KWですから、電力設備の問題も発生いたしますので、旅客列車への影響も有り、増備が進まないのかなと思います。
ただ愛知機関区のEF64の1000番台も、一部の車両は廃車解体されておりますので、今後は検査期限切れた機関車の更新は、実施されるのかも分からない状況です。
JRになってから貨物列車も、国鉄時代の様に大量の機関車を製造・増備しなくても良い状況になり、多種多様な形式は見られなくなりましたが、新規勾配用の直流電気機関車の開発の話も無い事から、設計コストや開発コスト削減を考えると、ブルーサンダーの増備で将来的に、置き換えられそうな予感もいたします。
その場合には現在の番号からの継続番号で製造されるのか、或いは中央西線用と言う事で、マイナーチェンジされた形式(例えば100番台や300番台等)で、製造されるのかは定かではございません。
JRの各旅客会社も今後は、JR貨物へ機関車の使用料を払いレンタルして、客車列車や配給列車の運転も実行すれば良いのでは無いかと思います。
ただ蒸気機関車に関しては鉄道発展の功労者やイベント用として、JR西日本のオハ35系4000番台の様な客車を、他のJR各社も製造・配置して運転されるかと思いますので、今後も後世に伝えるべく、鉄道の歴史の一人者として残る事でしょう。
※写真は中央線の撮影地、豊田~八王子間のカーブを通過する、ブルーサンダー牽引の石油貨物列車。
撮影日2018年1月9日