JR貨物の悲運な次世代機関車

こんばんは。今日も2回目のブログ更新をいたします。

写真は今から15年前に、山陽本線 姫路~御着(現 東姫路)間で撮影した、EF200型直流電気機関車が牽引する、コンテナ貨物列車です。

1990年6月に試作車の901号機が誕生し、翌々年の1992年に量産化され1993年迄に、20両が製造されました。

EF200型電気機関車の総出力は6000KWで、1600tの貨物列車を牽引できる様に対応いたしました。またJR貨物の機関車としては初めて、VVVFインバター制御を採用いたしました。

当時のEF66型直流電気機関車の3900KWを、遥に超える出力で登場したEF200型電気機関車ですが、あまりの高出力の為、変電所をを吹っ飛ばし、旅客列車に影響を与えた為、不本意ながら出力を制限されて使用されることになりました。

その後1996年に後継のEF210電気機関車が増備される様になってからは、EF210電気機関車が主力になり、EF200型電気機関車のは地味な存在となりました。

ただ少数派21両のEF200型電気機関車はパワーが有る為、1300t級のコンテナ貨物列車を中心に日夜、東海道本線山陽本線を中心に活躍しております。

この様に試作車誕生から間もなく26年が経つEF200型電気機関車ですが、経年による取扱い部品の調達が困難で、最近では廃車も発生しております。既に1号機・9号機・11号機が解体されており今後、更なる景気後退になり、EF210型電気機関車に余裕がでれば、EF200型電気機関車も、検査期限切れの機関車から廃車される可能性もございます。

ただ6000KWの出力を持っておりますので、今後も末永く運用して欲しいと思います。

寝台特急カシオペアやななつ星の牽引で、同機が牽引してもマッチしていると思います。

EF200型電気機関車東海道本線山陽本線で運用されておりますので、撮影の記録はお早めにそうぞ。

※ 山陽本線 姫路~御着(現 東姫路)間にて 2001年5月撮影 兵庫県 旧塗装時代のEF200型電気機関車


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