逗子駅構内配線の関係で不経済な運用を強いられるE217系電車

JR東日本横浜支社の鎌倉車両センターへ、配置されているE217系電車は現在、745両が横須賀線総武快速線との直通の他に、成田空港・君津・上総一ノ宮へ直通運転されております。

E217系は他のE231系E233系E531系とは異なり、付属編成が増1号車~増4号車の順で基本編成11両の前寄りに、連結されております。

当初の計画ではE217系も基本10両編成+付属5両編成で、基本編成の後寄りに連結して運用する計画でしたが、逗子駅の構内配線の改良工事に、多額のコストを要しやむ負えず、現在の様な編成になってしまいました。

逗子駅の構内留置線の配線で、不経済な付属編成前寄り連結は、逗子駅での連結・解放の際、基本編成が横須賀・久里浜方面へ直通する場合は、無駄な停車時間も多く不経済な運用を強いられております。

いっそうのことE217系電車を、JR東日本の千葉支社の幕張車両センターへ全車転属させ、基本編成を前寄りにし付属編成を後寄りにして、運用した方が良いのではないかと思います。

しかし幕張車両センターには普通列車用の209系の他に、特急列車用の255系・E257系500番台も配置され、幾ら広々とした幕張車両センターへ全車E217系電車を転属させても、容量オーバーになる可能性が高いので、手狭な鎌倉車両センターと鎌倉車両センター逗子留置線へ、配置せざる負えないのではないかと思います。

E217系東海道本線で限定運用されていた時代には、基本編成10両へ短縮させ付属編成を5両にして、連結・解放の無い列車で運転しておりましたが、柔軟に連結・解放して運転できなかったのは、残念な結果だったと思います。

もしE217系が基本編成が前寄りで、付属編成が後寄りで有れば、4号車・5号車のグリーン車の停車位置も、各駅で統一できて乗客への混乱を、防げたと思うと残念でなりません。また千葉支社管内でE217系で付属編成が後寄りで有れば、末端区間の運転も拡大した可能性も高かったと思います。

例えば東京~館山を結ぶ平日限定の特別快速は、来月4日のダイヤ改正で廃止されますが、木更津から館山へは付属編成のみ館山へ直通いたします。付属編成で館山へ直通させる為、基本編成を一旦ホームで切り離して、移動させてからの発車となり、それらの作業で無駄な時間を要しているのも、廃止になる一部の原因かと思います。(廃止の理由は利用者減ですが)

今後、横須賀線総武快速線へはE235系の投入を計画しておりますが、現在の基本編成+付属編成の位置は、他のグリーン車付の電車と同様に、統一した編成にして欲しいと思います。まあできればE217系で運転中の現状から、改善して欲しいとは思いますが、JR東日本の運用効率の悪さを露呈した感じでした。

横須賀線は逗子留置線や田浦駅ドアカット等で、運転でボトルネックになる箇所がございますが、ドアカットも支障を来たしておりますので、もういっそうのこと日中は、横浜線直通のE233系根岸線の大船から横須賀線へ乗り入れて、横須賀・久里浜へ8両編成で、直通させた方が良いのではないでしょうか。ドアカット問題は解決できても、今度はトイレが車内に無いので、これも問題になりそうですが。

蛇足ながらE217系も一時期、幕張車両センターへ配置されておりましたが、千葉動労ストライキ等による、運行への支障を防ぐ為に、鎌倉車両センターへ全車配置の転属となりました。

写真は外房線 土気~誉田間を走る、E217系電車の逗子行き。(2010年6月撮影)


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